2021.08.27 更新

vol.17 腕時計を永く愛用するためのお手入れ方法

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毎日のように身につける腕時計、実はかなり汚れていることをご存じでしょうか?汗や皮脂などがベルトに染みこんでいたり、繋ぎ目などの隙間にホコリが貯まっていたり。肌に直接触れるものだからこそ、正しいお掃除方法を知っていつも綺麗にしておきたいですよね。合わせて気をつけたい保管方法もご紹介します。


お掃除はベルトの素材に合った方法でこまめに!

時計のお掃除の基本は、使って外したら、その都度すぐにきちんと汚れを落とすこと。汚れが蓄積されてしまうと綺麗にするのが大変になるうえ、染みこんだ汗などから雑菌が繁殖してイヤな臭いを発生させる原因にもなります。汚れの落とし方には、ベルトの素材ごとにちょっとしたコツがあるのです。

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【メタル、ラバー、ナイロンベルトの場合】
乾いたウォッチクロスを使って汚れを拭き取り、風通しのよい場所でしっかりと乾燥させましょう。ウォッチクロスは安価で洗濯もできる化繊製のものが使いやすくておすすめ。メタルベルトにはステンレス専用のクロスを用いると傷がつきにくく、つや出しもできるのでより効果的です。
ラバーベルトはそれほど掃除をしなくても汚れがあまりつかないイメージですが、ゴムなので汗の塩分が染みこむと硬化していき、ひび割れを起こすこともあります。

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【レザーベルトの場合】
ゴシゴシこすると色落ちの原因になったり、ステッチ部分がほつれたりするので、ウォッチクロスでポンポンと軽く叩く程度で十分。汚れを拭くというより、水分を優しく吸い取るイメージです。ダメージをさらに抑えたい場合は、柔らかくて吸水性が高いセーム革を使うといいでしょう。


ひと手間かけたお手入れでリフレッシュ!

こまめに拭いていても、パーツの隙間などにどうしても汚れがたまっていってしまいます。そんなときは、ひと手間かけたお手入れでリフレッシュ。定期的にしっかりお掃除することで、腕時計をより永く使いつづけることができます。

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【メタルベルトの場合】
やわらかい歯ブラシを使って、やさしくなぞるようにブラッシングしましょう。強くこすると表面に傷がつき、そこに汚れがたまる原因になります。ブラシが届かないコマの隙間などは、ようじで汚れをかき出したり、消毒用アルコール(エタノール)などを染みこませた綿棒で拭き取ると、かなり綺麗になりますよ。注意する点としては、歯ブラシでも綿棒の場合でも、水道水を使わないこと。カルキ汚れが付着して金属を傷めてしまいます。

【ラバー、ナイロンベルトの場合】
まず洗面器などに薄めた食器用洗剤を用意します(洗剤は中性であれば他のものでも代用可)。この液体にベルト部分のみを軽く浸しながら手早く洗い、溝にたまった汚れなどを落としたら水道水でしっかりすすぎます。このとき、時計本体に水がかからないようにしましょう。たとえ防水仕様であっても、蛇口からの水流は一部分に強い圧力がかかることもあり、内部に水が入ってしまう危険があるからです。洗剤が流せたらすぐにウォッチクロスで水分を拭き、しっかり乾燥させましょう。

ひと手間かけたお手入れをするとベルトを傷つけてしまったり、水で洗うときに壊したりしそうでちょっと怖いという方は、無理に自分でするのはやめましょう。特に「ガラス面にキズがある」、「ベルトが傷んでいる」というような場合は、洗うことによって状態が悪化する可能性もありますので、時計屋さんに相談をしにいきましょう。


永く使うためには保管場所にもご注意を!

たとえば電池交換不要のソーラー時計は、引き出しの中や電気をあまり点けない部屋だと、充電がなくなって止まってしまいます。基本はお部屋の明るい場所で保管し、1カ月に1回は窓際などの太陽の光がよくあたる場所に出せば十分。目安は夏場なら約1~2時間、冬場なら約6時間ですが、放置中は時計本体が高温になりすぎないよう注意しましょう。
アナログ時計には磁石と金属部品が使用されているので、磁気の影響を受けると遅れや進み、止まりなどのズレがでます。スマートフォン、バッグや家具の磁石の留め金、磁気ネックレス、パソコン、テレビなどのスピーカーといった「磁気を発生させる製品」の近くで長時間保管しないようにしましょう。「電化製品は全般的にNG」と覚えておくとわかりやすいですね。


ベルトの種類によって、お掃除方法や気をつける点はちがいますが、日常のお手入れについてはどれも共通していて、「使って外したらウォッチクロスで拭いて乾かす」ということ。習慣として身についてしまえば簡単そうですよね。それに、自分でこまめにお手入れしたり保管に気をつかったりすれば、より永く使えてさらに愛着がわくというもの。ぜひ「ずっと大切にしたい1本」になるよう、お手入れを続けてみてください。


※写真はイメージです。
※サービス内容は、2021年8月時点での内容です。内容は、予告なく変更になる場合がございます。

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